4月

7月1日より1年間、世界文化社より「別冊家庭画報 フラワーインテリアのアイディア100」が書店に並びます。
春に取材依頼を頂き、4月に撮影。編集長の工藤さん、カメラマンの鈴木さん、ライターの小森さんと、物づくりに対し熱い想いを持っている方々とのコラボです。私が生けた花をどのように撮るのか、真剣に花を見つめ、空間を見つめ、工藤さんと鈴木さんとの鋭いやりとり。
やはり家庭画報を支えている。自分の仕事にプライドを持った、いわば職人肌の方とのいい空気がたまりませんでした。分野の違う“職人”たちとの接点。この時間は大変気持ち良く、またかなりエネルギー消耗しました。全力投球です。この機会を頂けましたことに本当に感謝しております。ありがとうございました。

ラダックでは休日にワークショップを開いています。先輩・後輩に関係なく、ラダックに所属する花職人たちが真剣な眼で花を生け、生けた花に対するプレゼンをし、それぞれが感じたことを発言する。ディスカッションをし、ヒントになったり刺激にしたり様々な感覚をスタッフが掴んで欲しいとの考えから。ワークショップが終わった後はスタッフが生き生きとしています。モチベーションが上がったことと、自由に発言できる気持ち良さからでしょうか。ワークショップは栄養ドリンクのようです。

やる気のある気持ちよいスタッフと共に働け、いい環境だな・・・としみじみ実感しました。春からは私の右腕として長年頑張ってきた三竹和代も復帰してくれ、妻として、母として・・・生き生きと輝いています。彼女がラダックにいる姿は大変嬉しく、頼もしい存在です。ラダックには、素直な心を持ち、本当に花が好きな、仲間が好きな、お客様が好きな・・・そしてラダックが大好きな女性たちが日々クリエイティブな活動をしています。
何より私が大切にし、スタッフに伝えたいことは、素直な心で自分と向き合い、常にハートフルでありたいということです。その心があれば、小さなつぼみがどれほど生命力溢れた愛おしい姿に見えるか・・・。人からのアドバイスがどれだけありがたく耳に入ってくるか・・・。花は心です。私を映す鏡でもあります。

 

フラワーアーティスト垂水圭竹

幼少より茶道・華道を嗜み師範となる。株式会社竹中工務店インテリアセクションを経て、LADAKH flower studioを設立。
花とインテリアの関係に重きをおいたスタイルを得意とし、独特の色彩感覚と審美眼から生まれる花の世界は多くのメディアにも取り上げられる。インテリア・ファッション・ジュエリーなどトップメゾンのフラワーデザイン、企業や個人邸宅のグリーン・フラワーコーディネートなど幅広く手がける。また「花・グリーンのある豊かな暮らし」を提唱したフラワーレッスンも行う。
東京・南青山にアトリエを設け、名古屋・東京を拠点に活動の場を広げる。

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